上田俊哉は、高校を中退し美容専門学校に通いはじめたばかり。そんなとき、近所に住んでいる幼なじみで、ふたつ年上の大学生・弘子が、彼氏にふられたから髪を切ってくれとやってくる。女の髪とうなじをこよなく愛する俊哉は、恍惚となって弘子の髪を切っていく。ところが、俊哉が最高にカッコいいと思ったショートカットを、弘子は、こんな頭では学校に行けないと言って泣き出してしまう。弘子をなだめるうちに、童貞の俊哉は、こみ上げてくる欲情をこらえることができなくなってしまい……！　気鋭の作家が描く、胸が切なくなる性春ラブストーリー！

駆け出しの美容師となった俊哉は22歳になっていた。経験をつみたくて、つねにカットモデルを探すために、ディスコにくりだしていた。そんなとき、ブティックの店員になりたくて長野から上京してきたという仁美と出会う。グラマーで端整な顔立ちをしている彼女は、頭の形がよく、横顔が彫刻のように美しかった。好きな髪形にしてもいいといってくれた仁美をショートボブにすると、俊哉の激情が抑えきれなくなってしまい……！　その後のふたりの関係に乞うご期待！

青山にある美容室の経営者となった俊哉だったが、店は潰れ抵当に入っていた自宅を手放すと、怒った妻は子供を連れて実家に帰ってしまい音信不通となっていた。それから3年後、46歳の俊哉は、キャバクラの専属美容師として夜だけ働いていた。が、キャスト相手に好きでもない髪型ばかりをセットする毎日にうんざりしていた。そんな時、店のナンバーワンキャストの梨乃が、また男にだまされたから、キャバ嬢を辞めたいと言い出したのだ。それならと、梨乃の髪型をショートカットにすると、俊哉が久しく忘れていたが欲情を悩殺して……！