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『月夜の猫(アダルトラノベ)』の電子書籍一覧

1 ~1件目/全1件

  • シリーズ2冊
    385(税込)
    著者:
    あきつ
    イラスト:
    松本悠莉
    レーベル: 月夜の猫
    出版社: 月夜の猫

    素直になれないひねくれ者同士、力と佑人のこじらせ同級生ラブ。高校では問題児扱いされている力と成績優秀だが周囲からはじき出された過去に縛られて殻をかぶってしまった佑人。すれ違いから遠のいていく距離。それでもやっぱり惹かれていく。創作BL小説です。R18。

    気がついたらあいつの背中を追いかけていた。恋とか愛とかそんなものはわからない。傍にいれば、痛いだけなのに。
    —―――でも、見つめていられればそれだけでよかったんだ。
    中学の時イジメを受けた経験のある佑人は誰も信じることをやめた。家族以外には。だから口数も少なく静かに目立たずにいた。
    高校二年、教科書を忘れた啓太に佑人が見せたことがきっかけで違和感のあるグループが自然とでき上がっていた。落ちこぼれ、ろくでもない連中と決めつけられている啓太や東山。そして素行不良で停学をくらったという力
    ただ、教師たちの評判とは裏腹に力は生徒たちからは妙に人気があった。部活には所属していないが、サッカーをやらせても野球をやらせても、時折部活で毎日トレーニングしている連中が嫌になるような才能を発揮する。それに精悍で男前なマスクは女生徒を引きつけるのに充分だった。
    この中で違和感があるのは佑人だ。一人きっちりとボタンを留め、銀縁のめがね、学年一番の成績。だから佑人はワルのグループに無理やり引っ張り込まれて、おそらくイジメを受けているに違いないと思われていた。
    ----別にこんな連中と友達になりたいなんて塵ほども思っていない、力がいなければ。
    ただ家に近いというだけで進学したこの高校で力を見つけた時の佑人の驚き。
    帰国子女だった佑人が学校に馴染めずにいた佑人が、近くの公園で捨てられた仔犬たちを拾った力に出くわしたのは小学校五年生の夏のことだ。
    「いいか、責任もって飼うんだぞ! 捨てたり、保健所やったりしたら、俺が承知しねぇからな!」
    三匹の中の一匹を佑人に渡し、親にさえ口を出させないというその時の力は、佑人の目にスーパーマンのように映った。学校でもボス的存在だった力とはそれからも近づくことはなかったけれど。その時の犬が今佑人の一番の友達、ラッキーだ。
    高校で再会したとはいえ、力の方は佑人のことなど覚えていなかったのだろう、同じクラスになり、こんなに近くにいてもたいして言葉をかわすということもない。
    けれどやっぱりあいつの傍にいたい。佑人はそんな思いをもてあましながら、力の背中を見つめないではいられなかった。

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