それは、魔王軍と人類が絶えず戦いを繰り広げている世界。
長く平和を保っていた聖グリーシア王国、その北方雪原地帯を、魔界からの使者・魔竜ファヴニールが襲った。
ファヴニールのそばに仕えるのは緋色の髪の魔軍将軍マリアベル。
武勇に優れた第一王子ヴァルター、魔法に優れた第二王子ロランは、計略を練ってファヴニールを撃破。
自害しようとしたマリアベルを捕縛、離宮へ軟禁した。
王族と軍部は揉めている。マリアベルを忌み嫌い、死刑台へ送れと市民は叫ぶ。
はたして二人の王子のたくらみは……?　
前編は調教度合いやや低め。3P要素ごく軽め。敗北要素もさほど濃くないです。
ファンタジー世界・強気ヒロイン・処女喪失・わりと強引めの初夜・じゃじゃ馬馴らし要素・徐々に甘さを増すヒロインとヒーローの関係性などに萌えツボがあれば。
～本文より抜粋～
「おやおや、今日、お姉さまの処女、奪っちゃうんですか?　兄上にしてはめずらしく、ずっと大事にしていたのに」「そろそろ俺も我慢がきかぬ、ということだ。……こればかりは譲らぬぞ、ロラン。
　この気高き悪の女の初花を摘むのは――俺だ」「くやしいですけど、いいですよ。僕の魔法では、あの竜にトドメをさせなかったんですからねえ。　賭けに負けたのは間違いないんですし」「ひぅ……っ!」
　賭けとはなんだ、なにを賭けた?　まさか、ファヴニールの首級をあげたほうが、自分を好きにする、などという狂ったような賭けでもしていたのか?　問い正したいのに、まともな言葉が出てこない。
(略)

「男だてらに剣を振るい、血しぶきを髪に頬に浴びて兵士たちに斬りかかるお前に、たまらないほど興奮した――　信じられるか、どんな貴婦人にも高級娼婦にも発情したことがないこの俺が、お前だけには魅せられてどうしようもなかった……!」
「兄上はよくて僕はダメ、というのは理屈が通りませんよ、お姉さま……　ほら、僕の愛を受け入れてくださいね。こんなときに告白するのもなんですが、僕、今まで女性と寝たことないんです。大事に取っておいたんですよ、この年齢まで……大切な人のために」

いかずちの公子レオナードに執着されるレオナードの第二の快楽刑――

悪魔双子シュリ・ティリの魔術でその身を女に変換させられたレオナードは、ついにレオナードに異常な思いを寄せる雷の公子ヴェルドの手に落ちるのだった。
妖魔たちにその肌を弄ばれ、なすすべもなく男のたぎりを体に受け止めていくレオナード。
快楽刑の果てに、救いはあるのか……

※これ単品でも読むことができます

魔王エルゴーの虜となり、城に捕らわれた騎士団長レオナード。
魔王の息子ヴェルドの度重なる寵愛をうけつつ、女であることを受け入れて行く。そんな中、魔王に使える元人間である神官ギュスターヴに近づかれ――すべてが終わる完結編。

後天性女体化・甘いですが救いなしバッドエンド気味・スライムが結構出てくる・間男にガツガツやられるタイプのお話です。苦手な方はリターンしてください。