『日本文学、恋愛、新着を除く(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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奈良にある遥香の墓前で沢村に声をかけてきたのは三十を越えたばかりのその妹、美咲だった。東京へすぐには帰らず、東大寺・二月堂の「お水取り」に誘われるまま向かう時、遥香の生前、美咲と一度だけおかした過ちの夜が頭をよぎる。あの時、握られた手が、スカートの下へ導かれ……お松明の群衆の中で、再び、美咲が自身のコートをたくし上げた。つかまれた手首ごと引き寄せられ、ストッキングをまとった太腿に、手の甲が押し当てられる。苛立ちと戸惑い。沢村はスカートの中で手の甲を返し、内腿に指を挿し込む。閉じた腿のふくらみを割り、付け根に指を潜り込ませ──炎が人々の煩悩を燃やし、業を焼き尽くすといわれるお松明の紅蓮の向こうにふたりが見た過去と未来、罪と罰。爛れるほどに熱い激情の一夜を、炎が走り、火の粉を舞い散らし、やがて虚しくなろうとも、勇壮な二月堂・お松明に重ねて描き出す。著者最高傑作短編!!
【著者略歴】
うかみ綾乃(うかみあやの) ─ 奈良県生まれ。2011年『窓ごしの欲情』で日本官能文庫大賞新人賞を受賞。2012年『蝮の舌』で第二回団鬼六賞大賞受賞。2016年『姉の愉悦』(『溺愛』と改題)映画化。小説家、コラムニスト、ミュージシャンの顔も持つ。近著に『永遠に、私を閉じこめて』(講談社文庫)、『蜜味の指』(幻冬舎アウトロー文庫)。 -
「あのね、いちおう言っておいたほうがいいかもなんだけど、わたし、Sなの」どうしよう。興奮してきちゃった。どんどん高まってる……リハーサルから本番まで、丸一日を費やしたテレビ収録のあとで友梨佳がベッドをともにすることになったのは、収録に参加していた有名ジャズピアニストの和田充だった。どこか調子のよく、日本では嗅ぐことの少ない香水を身に纏っているこの男とは波長が合った。食事のあと出向いたバーで、持病をかかえていて余命いくばくもないという和田から、俺の最後の女性になって欲しいと誘われて、友梨佳はいかにも日本のラブホテル仕様の部屋へ。急ぎ、調達してきたのは、手錠、ロープ、ローター、バイブ、エネマグラ──遊びなれた和田に最も効いたのは、ローションに浸したストッキングだ。亀頭を握り、カリ部分をスリスリしながら鈴口の上を何度も滑らせて……奥澤の影がちらつく、第二幕、第三章!
【著者略歴】
乃村寧音(のむらねおん) ─ チアーヌ名義で、主にロマンス小説で活躍。メディアファクトリーフルール新人賞佳作受賞。某音大の声楽学科卒。男女を問わない性愛表現に挑戦の意欲が湧き、ELへも越境。期待の女流作家。 -
血走ったような、食い入るような目でわたしの胸を見つめる先生の前に、ほら、と持ち上げなら差し出して、ついでにおっぱいで顔を埋めてあげる。河上先生は……奥手だったわたしの、初恋の人なのだ──日本へ帰ってきて、ふたり目の獲物は、音大時代、三か月間の臨時担当教師だった。公開レッスン終了後に何か演奏をと学長から頼まれた際、河上先生と連弾がしたい、と勝手な希望を出した友梨佳。准教授としていまも母校に残る先生と、中途半端に残った想いに蹴りをつけたいと思ったのだ。滞在することになった奥澤さんが世田谷に残してくれた洋館には、「エラール」のピアノと特別な部屋があり、蹴りをつけるにはうってつけだった──いつものように拘束して、根元を縛り、オナホを装着して、両乳首にはローターを貼り付ける。先生が腰を突き上げ、それに応じて激しく腰を振ると、やがて友梨佳の奥へ向かって……第二幕、第二章!
【著者略歴】
乃村寧音(のむらねおん) ─ チアーヌ名義で、主にロマンス小説で活躍。メディアファクトリーフルール新人賞佳作受賞。某音大の声楽学科卒。男女を問わない性愛表現に挑戦の意欲が湧き、ELへも越境。期待の女流作家。 -
IT企業の天才社員にもかかわらず、自ら一人部門に就いている仲井戸紘一。人づきあいは苦手、さらに女はまったくダメだった。 閑だろうと駆り出された新卒採用の面接で、どうしても就職したいという瀬奈香澄に出会ってから徐々に人生が動き出す。 入社を諦めさせようと思い切ったセクハラをするが、瑞々しさに次第に惹かれ、コネ入社狙いの強気の美人、平良彩乃まで現れて……。『この文庫がすごい!2005』(宝島社)で官能文庫大賞を受賞した『桃色リクルートガール』(双葉文庫)を底本として、2010年に大幅加筆修正を施した初期代表・最高傑作!!
【著者略歴】
草凪優(くさなぎ ゆう) ─ 1967年生まれ。「この文庫がすごい!2005年版」で『桃色リクルートガール』(双葉文庫)が官能文庫大賞を受賞、「この文庫がすごい!2010年版」では官能文庫大賞と金賞を同時受賞。2014年に「21世紀最強の官能小説大賞」で『どうしようもない恋の唄』(祥伝社文庫)が金賞、18年「裏八重洲本大賞」受賞。「性と生」を描き、女性読者も涙を誘われるほどに、絶大な人気と実力を誇る官能文藝の旗手。 -
仕事が終わった出張先で、四十一歳の私は、地元の風俗情報誌を眺めていた。孤独な時間を満喫していたときに、ふと忍び寄るセックスへの渇望感。すべすべした肌に触りたい、柔らかい肉を揉みくちゃにしたい……やり手婆が並ぶ、田舎のあやしいそれらしき場所に足を踏み入れ、買ったのは長い黒髪に白い肌、体をやや横に向け、長い睫毛を伏せていても、はっきりと美人であることがわかる女だった。まさかこんなところに──右眼の瞳がそっぽを向く女。理由を知ったとき、先端からは熱い我慢汁が大量にあふれて、戦慄の震えがくる。やがて、いままでにない劣情の中で会心の発作が私を襲った。2010年、季刊「悦」Vol.3発表の、奇跡の熱狂短編!
【著者略歴】
草凪優(くさなぎ ゆう) ─ 1967年生まれ。「この文庫がすごい!2005年版」で『桃色リクルートガール』(双葉文庫)が官能文庫大賞を受賞、「この文庫がすごい!2010年版」では官能文庫大賞と金賞を同時受賞。2014年に「21世紀最強の官能小説大賞」で『どうしようもない恋の唄』(祥伝社文庫)が金賞、18年「裏八重洲本大賞」受賞。「性と生」を描き、女性読者も涙を誘われるほどに、絶大な人気と実力を誇る官能文藝の旗手。 -
「俺はもう腹を括りましたから。百万円のセックスを……リクエスト通り、野獣のようなレイプをさせてもらいます」──六本木に仕事場を持つ三十三歳、独身の明日美は、常連となった小さなバーの雇われ店長、高見とその時を迎えたのは自然の流れだった。めちゃめちゃ好み。八歳年下、草食系のやりちん。が、彼の部屋でフェラに没頭しているとき、ビデオカメラが隠されていることに気づいた……賭麻雀の罠で負った金額が百万円。それを返すために、隠し撮りのビデオ撮影を持ちかけられていたのだ。一本の「出演」単価があまりにも安いことに腹をたてた明日美は、自分が百万で買い取るからと続きを迫る。2012年、小説「すばる」発表の純愛短編!
【著者略歴】
草凪優(くさなぎ ゆう) ─ 1967年生まれ。「この文庫がすごい!2005年版」で『桃色リクルートガール』(双葉文庫)が官能文庫大賞を受賞、「この文庫がすごい!2010年版」では官能文庫大賞と金賞を同時受賞。2014年に「21世紀最強の官能小説大賞」で『どうしようもない恋の唄』(祥伝社文庫)が金賞、18年「裏八重洲本大賞」受賞。「性と生」を描き、女性読者も涙を誘われるほどに、絶大な人気と実力を誇る官能文藝の旗手。 -
彼女はたしかに淫乱な好き者で、呆れるほどに床上手だった。これほど抱き心地がいい女を、僕は他に知らない──三日前の会社の飲み会で聞かされた、中途採用の二十三歳の佳奈子の行状。それは、支店の独身男性五人のうちすでに四人と寝ているというものだった。残りのひとり、兄貴分の岸本は、窘める意味で、暑い盛りのビアガーデンに彼女を誘い、問いただす。が、熱帯夜の暑さと湿気に濃厚になっていく佳奈子の匂いに、気がつけばホテルにいた……誰にでも股を開いてきたのは誘われたからなのか、それとも誘ったのか。あくまで快楽に素直で、純な佳奈子に、瞬く間にのめり込んでいく男の性を描く、2011年、小説「すばる」発表の短編快作!
【著者略歴】
草凪優(くさなぎ ゆう) ─ 1967年生まれ。「この文庫がすごい!2005年版」で『桃色リクルートガール』(双葉文庫)が官能文庫大賞を受賞、「この文庫がすごい!2010年版」では官能文庫大賞と金賞を同時受賞。2014年に「21世紀最強の官能小説大賞」で『どうしようもない恋の唄』(祥伝社文庫)が金賞、18年「裏八重洲本大賞」受賞。「性と生」を描き、女性読者も涙を誘われるほどに、絶大な人気と実力を誇る官能文藝の旗手。 -
「い、いい……ああ、おしり、いいですっ」源田の牝となってどれくらいの日が過ぎたのか。もうはっきり覚えていない。女陰、尻、口と休む間もなく精を放たれ、躰も心もただれていく日々。救いに向かった政造と新兵衛は、囚われ、もはやこのまま仇に性具として生かされ続けるのか。残る味方は、江戸で女として活き活きと過ごすことの喜びを教えてくれた百合と沙紀だけだった──真央の過去にまつわる新たな淫劇の展開が進む中、真央とかかわりを深めてきた登場人物たちが、ついにそれぞれ大恩を返す時。連作再開第五弾! 連載として再開後の筆を進めた、著者、圧倒的解放感の女剣客艶物語完結編!
【著者略歴】
八神淳一(やがみじゅんいち) ─ 熊本県生まれ。大学卒業後、雑誌編集者を経て作家デビュー。物語の面白さに独特の官能描写がからみつく作風は多くの読者を魅了。『艶剣客』は15巻まで続く代表作となり、映画化もされた。 -
真央は江戸にやってきて、花売りをはじめて半年になる。ゆえあって許嫁の圭一郎を斬り捨て、西国の藩を飛び出して七か月が過ぎようとしていた。「もしや、小谷様の娘御の真央どのでは?」江戸藩邸詰めの三崎啓吾からそう声を掛けられた。七ヶ月ぶりに、名字で呼ばれ、真央は一気に武家時代に戻る。夜、捨てた国の藩士からもたらされた話に慄然とした。国家老が公金横領を働いており、その罪を一切合切、圭一郎に被せたというのだ。無実の許嫁を斬ってしまったということか……。江戸で岡っ引きの政造と恋仲になっていた真央に、あろうことか三崎圭吾が岡惚れして──過去の憂いに色と剣が交錯する圧倒的人気の短編連作、8年ぶりの再開、第一弾!!
【著者略歴】
八神淳一(やがみじゅんいち) ─ 熊本県生まれ。大学卒業後、雑誌編集者を経て作家デビュー。物語の面白さに独特の官能描写がからみつく作風は多くの読者を魅了。『艶剣客』は15巻まで続く代表作となり、映画化もされた。 -
「ごめんね。さっき話したけど、わたしちょっと変わったプレイが好きなの。今日はお姉さんに任せてくれないかな?」三十八歳で独身の友梨佳は、パリ在住のクラシック・ピアニスト。久しぶりに帰ってきた日本では、リサイタルや日本の音楽大学での公開授業などのスケデュールが詰まっていて、最後に大きな『行事』が待っていた。高級ホテルのピアノルームでそれとない練習をしていたが、どうにもノッてこないとき、ふらっと訪れた地下アーケードで、その男、芳樹を見つけてしまう。このホテルをかつてよく利用していたときの年上の特別な男、奥澤にそっくりなのだ……。甘く切ない記憶に胸の奥が疼きだす。ノリが悪いのはこのせいだ。ナンパを成功させて、れろれろと舌を這わせたり、カリ首の周りを舐め回したり、鈴口に舌を入れて我慢汁をかきだすようにしたりすると、もう趣味が止まらない。ワケアリお姉さんの渇き、第二幕開演!!
【著者略歴】
乃村寧音(のむらねおん) ─ チアーヌ名義で、主にロマンス小説で活躍。メディアファクトリーフルール新人賞佳作受賞。某音大の声楽学科卒。男女を問わない性愛表現に挑戦の意欲が湧き、ELへも越境。期待の女流作家。 -
「今宵は、ずっと、真央は三崎様のものです」江戸家老の源田重吾が仕組んだことだと立浪が吐いた翌日に、真央は花売りとして出ていた。黒幕の源田を斬るまでは……源田の狗の三崎を骨抜きにして、源田の籠る屋敷への扉を開かせる。それが圭一郎の仇へと迫る最善の道。真央は居酒屋の二階で三崎の先端を咥えていった──屋敷で真央を待っていたのは、五人の遊女を相手に性宴の最中の源田だった。傍らには手引きしてくれた三崎も猿轡で転がされている。女たちの媚態に、一瞬、気がそがれた刹那、喉に刃を覚えた。病的なまでの女好きの源田の眼は、真央に注がれて──圭一郎の真の仇を前にして、絶体絶命の真央の凄艶さが増す、再開第三弾!!
【著者略歴】
八神淳一(やがみじゅんいち) ─ 熊本県生まれ。大学卒業後、雑誌編集者を経て作家デビュー。物語の面白さに独特の官能描写がからみつく作風は多くの読者を魅了。『艶剣客』は15巻まで続く代表作となり、映画化もされた。 -
「どうした、真央。おなごというもの、魔羅を突き出されたら、しゃぶるのが礼儀であろう」源田がぐっと鎌首を寄せてくる。怒りで美貌を真っ赤に染めながら真央は、深く咥え、強く吸った。仇の魔羅を……四つん這いで、ずっと尻を差し上げて、待っていると、ぐっと開かれ、いきなり菊の蕾が突かれる。尻の穴の痛みよりも、それを凌駕する得体のしれない快感が噴きあがってきた。ここに来るまで、多くの悪党に躰を責められ、相手が悪ければ悪いほど、燃えあげる躰になってしまっていた──かつて真央に救われた瀬戸屋の娘の百合が、牝犬に堕とされ囚われている真央を向島の寮で見つける。政造と沙紀、新兵衛が向かうが……。いよいよ佳境、再開第四弾!
【著者略歴】
八神淳一(やがみじゅんいち) ─ 熊本県生まれ。大学卒業後、雑誌編集者を経て作家デビュー。物語の面白さに独特の官能描写がからみつく作風は多くの読者を魅了。『艶剣客』は15巻まで続く代表作となり、映画化もされた。 -
「おなごには、隠せる穴が三つありますよ、立浪様」──公金横領の証を持っていると思われた真央は、三崎啓吾のタレコミで囚われたとき、三人の藩士を斬って逃げ出していた。が何事もなかったように三日後には花を売っていた。圭一郎にすべての罪を着せた男、立浪藤一郎をおびき出すためだ。政造とともに一計を案じていたものの、逆に、再び囚われの身となってしまう真央。証を手中に収めようとする、立浪の飽くなき責めが始まる。思い人の目の前で、両手首を梁から吊られながら、色責めの侍に前と後ろの穴を探られて、はからずも感じ始める真央……。圭一郎の死を無駄にすまいと健気に抗う真央の肢体から目が離せない、連作再開第二弾!!
【著者略歴】
八神淳一(やがみじゅんいち) ─ 熊本県生まれ。大学卒業後、雑誌編集者を経て作家デビュー。物語の面白さに独特の官能描写がからみつく作風は多くの読者を魅了。『艶剣客』は15巻まで続く代表作となり、映画化もされた。 -
明治・大正・昭和と50年以上にわたり旺盛な創作活動を続けた文豪・谷崎潤一郎の代表作・名作を年代順に一気に読める電子書籍ならではの谷崎潤一郎全集です。
●目次
刺青 明治43年(1910)
麒麟 明治43年(1910)
少年 明治44年(1911)
秘密 明治44年(1911)
白昼鬼語 大正4年(1915)
人魚の嘆き 大正6年(1917)
二人の稚児 大正7年(1918)
小さな王国 大正7年(1918)
美食倶楽部 大正8年(1919)
母を恋うる記 大正8年(1919)
富美子の足 大正8年(1919)
途上 大正9年(1920)
痴人の愛 大正13年(1924)
卍 昭和3年(1928)
春琴抄 昭和8年(1933)
蘆刈 昭和7年(1932)
陰翳礼讃 昭和8年(1933)
細雪 昭和18年(1943)
鍵 昭和31年(1956)
夢の浮橋 昭和34年(1959)
瘋癲老人日記 昭和36年(1961) -
真央は江戸にやってきて、花売りをはじめて五カ月になろうとしていた。岡っ引きの政造が今日も声をかけてくれる。なにかあったら、すぐに言えよ、と。政造をみる度に、西国で斬った思い人、圭一郎を思い出していた──水茶屋の沙希が最近、誰かに帰り道をつけられているらしい。案の定、直参旗本の無頼の三人が、沙希を狙っていた。たまたま、噂を聞きつけて助けに入った政造の目の前で、真央までが嬲られ──著者、大人気の「剣客」モノ! 連作短編、最終話!!
【著者略歴】
八神淳一(やがみじゅんいち) ─ 熊本県生まれ。大学卒業後、雑誌編集者を経て作家デビュー。物語の面白さに独特の官能描写がからみつく作風は多くの読者を魅了。『艶剣客』は15巻まで続く代表作となり、映画化もされた。 -
自分に女性不信を植えつけた憎きブルセラ少女、復讐を誓った男が堕ちた地獄と、随喜の天国! 矢崎孝之は運命の女、純菜と再会した。二十年前に援交した女子高生は、瀟洒な一軒家に住む人妻となっていた。四十を超え困窮する自分との差に絶望し、矢崎は復讐を企む。あの時、行為の後に彼女は矢崎の金を奪って逃げたのだ。偶然の事故がきっかけで親しくなった矢崎に、彼女は告げる。夫はDV男なのだと。思わず抱きしめると、純菜の身体は矢崎の胸の中で淫らに熱をおびて……。官能ロマンの雄が、愛憎の果ての究極のセックスを描き切った衝撃作!
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愛するM女性を虐めるための変身装置、それは、真っ赤なアイマスク。煌めく夜の街で、恋とセックスを求め彷徨う男女4人の物語――。 医療機器メーカー勤務の水崎は、新婚だが妻との関係に悩んでいた。同僚で素人童貞の八木を誘い、ナンパスポットと名高い銀座・コドリー街へ。そこでふたりは運命の出会いを果たす。OLの梨奈と詩織だった。水崎は誰もいない夜の小学校の校庭で、淫らに濡れる梨奈と情交し、八木はドMの詩織に触発され、SMプレイに興じることに。オシャレで刺激的、官能そそる東京欲情物語。
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「お願い、誰にも言わないで」――清楚で美しい、俺だけの女社長。ある日、彼女のもう一つの“貌(かお)”を知ったことから、切なくも、甘美な日々は始まった……。鶴谷愛子は急逝した父から建築会社を継いだ30歳の三代目女社長。黒髪のベリィショートに白い小顔、きりりとした切れ長の眼と、筋の通った高い鼻、意志が強そうに引き結ばれた口許をした気品のある美人だ。そんな彼女を、経理部の三上は対立する副社長派からスパイを命じられ尾行していた。そして彼が見た、普段とまるで違う可憐で愛らしいもう一つの貌とは!? 熱く赤裸々な羞恥官能の傑作!
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自分のリードで、これほど激しく反応するなんて……問題児の意外な素顔と初々しさ。定時制教師が欲情の虜になったのは二十歳(はたち)の教え子だった――。東北の海辺の町へ移住した浩之は、定時制高校の教師として充実した日々を送っていた。しかし、無愛想な問題児・波留の面倒をみるうちに一線を越えてしまう。妻・知永子への愛情は変わらない、でも――波留が自分だけに見せる、すがるような瞳や羞じらう姿に溺れてゆく浩之。やがて関係が露見、苦悩の末に待っていたのは……。どうしようもない男女の愛を赤裸々に描く鮮烈官能ロマン!
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《サレ妻(づま)=夫に不倫、浮気をサレた女》「今夜だけ抱いて!」悲しみに暮れるサレ妻たちの哀願に、湧き上がる衝動……。男と女――。18歳の俊平にとって、それは曖昧で理不尽な存在だった。父親の不倫から不遇の少年期を送った俊平は、東京・浅草の焼き鳥屋で働いていた。しかし、店主も不倫の末、出奔。俊平は女将の茅乃の哀しむ姿を見て、関係を持ってしまう。だが翌日、茅乃の姿はなく、職を失った俊平は旅へ。静岡、大阪、岡山、瀬戸内……各地でのサレ妻たちとの出会い、情交、そして別れ。瑞々しくも哀切な旅情官能の傑作!
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忘れられない、あの子の柔らかな唇、滴る汗、甘い喘ぎ――ふいに甦った、かつての熱烈な恋。あの日の彼女が、今の僕を翻弄する……。 「ねぇ、エッチしようよ」――学生時代、事あるごとに甘い声でねだってきた、元彼女、早月(さつき)。社会人3年目の今、克彦は奔放だった早月とは正反対の、清楚で家庭的な梨子(りこ)と同棲を始め、仕事も正念場を迎えていた。しかし今になって、あの日夢中で抱き締めた早月の肢体が生々しく甦る。裏切られ、さんざんな形で別れたはずなのに……過去と現在が狂おしく交差する青春官能の秀作。(『あなたが私をさがすとき』改題作品 )
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サクランボのような唇、可愛らしい桃尻、剥き卵のような素肌……美味しいエッチと、淫らなご飯はいかが? 「カシャ」敦士はシャッター音を真似た声を出す。脳内のカメラに響子の肢体を焼き付けるために。響子はアラフォーのシングルマザーだが、会社を経営しタイトスーツをまとう美熟女。しかし今、敦士にあられもない姿を見せる。焦らしに焦らされて本性を露わにしたドMの母親は、子ども部屋で喜悦の声をあげた。(第四話「卵かけごはん」)。淫らは、美味しい……蕩けるエロス(性)とグルメ(食)の饗宴を描く異色の官能短編集!
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