『官能小説、河出書房新社、もっと淫らに、雑誌を除く(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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揶揄するような亜由美の言葉が、綾奈の興奮を増幅させる。綾奈は少しずつ唇を開いた。憲一が肉茎をゆっくりとこじ入れてくる。ペニスを咥えているところを親友に見られている。ましてや、咥えているのは親友の男のペニスなのだ。
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綾奈は年下の男をそそるように、胸元をぐんっと突きだした。うっすらと開けた瞳で天井を見上げるようにして、男の次の一手を待つ。雄大の手がブラウスのサイド部分を掴む。掴んだ指先は、スカートの中からブラウスの裾をずるりと引きぬいた。想像とは違う動きが、逆に興奮を煽りたてる。
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やだっ、すっ……すごいっ……。あんなに……あんなにエッチなしゃぶりかたをしてるっ……。綾奈は喉が上下に蠢きそうになるのを必死で堪えた。ほんの数メートル先で幼馴染みがはしたない口唇奉仕をしていると思うと、いやでも高ぶってしまう。執拗さが漂う、年頃の女のフェラチオは迫力満点だ。
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ときおり、雄大の指先が首筋にかかる。男にしては線の細い感じの指先だ。形のよい指先で首筋をなぞられるだけで、あっという悩ましい声が洩れてしまいそうになる。綾奈は、んんっと軽い咳払いをして、不規則なリズムを刻みそうになる呼吸を整えた。
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あっ、いいっ…。思わず、声が洩れてしまいそうになる。綾奈は唇を結んで、声を押し殺した。……隣には敦志が寝ている。セックスが終わった後に、ひとりで肉蕾をいたぶっていると知ったら、どんな顔をするだろう。そう思うと、とてもいけないことをしている気持ちになってしまう。罪悪感が心地よさをいやでもヒートアップさせる。
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