『歴史、1円~(文芸・小説、アダルトマンガ)』の電子書籍一覧
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全編フルカラー! 描き下ろし1話16P新規収録!
歴史好きの高校生“深井長政“は、ある日目覚めると近江の戦国大名“浅井長政”になっていた!
わけが分からぬまま戦国時代に舞い降りた長政は、織田信長の妹で絶世の美女と言われた“市姫”を嫁に迎えることになり、極上の初夜を満喫。
夢のような毎日を堪能しつつ、長政は大名としても辣腕を振るい、歴史では信長に滅ぼされる1573年より先の時代へ進むことを目指そうとする。だが、そこは自分の知っている史実とは違い、魔物が存在するパラレルワールドの戦国時代であった……
Web小説で660万人が熱中した歴史ファンタジー、フルカラーコミックとして装いも新たに登場!! -
知ると必ず後悔する 禁断雑学2
おしゃべり好きな方はご用心!
微妙な空気にさせる新ネタ満載
知りたくなかったが、知ってしまうと思わず誰かに話したくなる雑学を200本以上収録! 食べ物、健康、地域、動物、アニメなど10のジャンルに分けて“女性に話せるギリギリの豆知識”、“職場や酒の席で話せばモテる内容”を紹介する。「ゆでもやしの栄養価はほぼゼロ」「早朝ジョギングはむしろ体に悪影響!?」「パチンコがきれいなのは大当たりのチャンスを減らすため」「カメレオンに標準色はない」「『鉄腕アトム』の髪型は風呂上がりの手塚治虫本人がモデルだった」etc.。 -
大正十年。新聞記者の夫・片桐良平が取材のためロシアへ渡って四年、史乃は三歳になる一人娘の波瑠を育てながら、家を出たきり連絡のない夫の帰りを待っていた。
だがある日突然、エリート将校の清河誠吾少佐から、夫が凄惨な事件に巻き込まれて殺されており、テロリストとの関わりを仄めかされる。史乃にも危険が及ぶかもしれないと強引に清河邸に住まいを移されてしまう史乃親子だが、なぜか手厚い待遇で迎えられた上、誠吾は責任を持つと言って史乃に結婚を迫ってきて!?
さらに良平と誠吾にはただならぬ関係があるようで……。
愛と謎が絡み合う大正ロマン開幕! -
※本作は雪野みなとの個人誌作品の電子書籍版です。【24ページ】
ボクの名前は源ひかる。
三十歳で童貞無職の自宅警備員だ。
その日ボクはいつものように流れるような手さばきでオナっていた。
賢者モードを迎え、ふとコーラを取りに立ち上がったところ……
床にあった雑誌で足を滑らせ、頭を本棚に盛大にぶつけ、意識を失った。
目が覚めるとそこには……
誰もが知ってるあの古典に似てるけど、どことなく違う世界に転生した主人公。
周りは彼を「光の君」と呼ぶ。 -
それはまだ「忍」が実在する時代。
修行に励む3人のくのいちがいた。
戦で親を失った「御影」。
金で売られた「風花」。
そして親の顔すら知らない「鈴音」。
3人は皆、師であり親代わりである「神威」を慕っていた。
それゆえに最も過酷な試練があるとは知らずに…
長き修行の果てに、師より合格を言い渡された3人は
とある屋敷にやってくる。
そこに待ち受けていたのは、醜い欲望を抱いた男たちだった。
様々な行為で辱められる3人のくのいち。
「オンナの武器は、くのいちにとっての奥義。
アナタたちにはこの屋敷でソレを学んでもらいます。
……そう、壊れるまでね♪」
欲望と陰謀の渦巻く最終試験に、彼女たちは挑む。
ただ、愛する師のために… -
1985年創立当時のソフトからはっちゃけあやよさんまで全25作品をCG付きで紹介、更にMZ-2500との互換性の解説や世界初の声優による合成音声ソフト「ボイスボックス」の互換図面を収録。電子特典付き。
HARDから前身のログ時代まで、PC8801ソフトを未発売も含めて紹介。PC88に備わったZ80のマイクロプロセッサ機能をフルに活用し、MZ2500との互換性や移植したハードな技術力の解説ページ。更には、伝説のパンドラボックスと呼ばれていた声優による音声出力装置「ボイスボックス」が復活に至るまでの経緯。 ドラゴンに、1000年王国、美少女写真館はもちろん、カインドゥギャルズの裏情報まで全25作品をCG付きで掲載。開発者様による制作裏話やプログラム技術も収録。□本文内容・ログ7作+HARD18作品を紹介・PC8801プログラムをMZ2500で作成する講座・MZ2500からの移植講座・ボイスボックス解説&互換機図面収録・勝手に成ジャン2裏話※非公式扱いの評論本として、版元より特別な許可を頂いてます。 -
最大のミッションは世継ぎを残すこと
将軍が幼いころから受ける性の作法とは――。
奥御殿での「性の作法(テクニック)」を門外不出の秘伝として、
江戸時代初期に記された『秘事作法』を種本に、薬子が宣旨(せんじ)、内侍(ないしのかみ)として後宮に奉職した頃、立派なお世継ぎを産んでもらうために、幼少から若君の男性器をたくましいものに鍛える「養宝作法(ようほうさほう)」。女官たち自らの身体を駆使して若殿に実践の手ほどきをする「奉礼作法(ほうれいさほう)」など様々な秘め事を集約した一冊。
【目次】
前之章 秘事作法
第一章 強腕・藤原百川の策略(白龍となった井上皇后の怨霊)
第二章 藤原薬子と安殿親王(薬子、安殿の養育係として東宮に入る)
作法1「養宝作法」(若殿のお宝を強靭にする方法)
作法2「奉礼作法」(若殿に女性への手ほどきを指南する)
作法3「養宮作法」(奥方に交合の作法をお側でお手伝いする)
第三章 薬子が尚侍に任命される(薬子、女官たちへ秘事作法を指南)
作法4「房中術難所の心得」(我慢のための還精の術を学ぶ)
作法5「女官たちの礼法と健康指導」(奥女中の欲求不満解消法)
第四章 平城太上天皇の変(薬子の最期と平城の悲しみ)
終之章 余禄
1)医心方房内篇(性医学書の集大成で春本にあらず)
2)藤原一族(朝廷をも牛耳る神代からの名門)
3)水鏡(神武から仁明天皇まで1,500年間の仮名国史)
4)弓削道鏡(道鏡は坐ると膝が三つでき)
5)臨御之章(初夜はとりあえず、男性は右に女性は左に)
6)断鬼交之章(鬼とのセックスの満足感は人間以上なり)
7)態位九法之章(黄帝が石室に残した秘中の性交九態位)
8)四ツ目屋のこと(江戸のアダルトショップ秘聞)
【著者プロフィール】
昭和17年生まれ石川県白山市在住。「歴史は同じことの繰り返し、その検証は我が将来への道標(みちしるべ)となる」を命題に、東四柳史明氏(金沢学院大学名誉教授)に師事し、郷土の中世・戦国社会を研究。著書に『悪女万華鏡』(幻冬舎2022年)。 -
貧しいながらも幸せな夫婦の元に現れた夫の上司。次々に部下の妻を奪い去り、城では夜な夜な乱交が繰り返されていた!! 「寝取りの城 ~部下の妻を集めて乱交三昧!~」
未亡人が大名の跡取りに性の手ほどき。ところが不妊のはずが妊娠し、城の中の陰謀に巻き込まれていく! 「憂婦女鳥の鳴く城」
うつけの将軍に犯され、図らずも次期将軍の母となった娘。しかし嫉妬に狂った将軍の乳母に監禁拷問されて――!? 「牢獄の奥にて」
親に売られた娘は、軽業一座へ。鬼畜な親方による虐待に耐える子どもたちだが!? 「通りゃんせ」
歴史の裏で涙を流す女たちの戦いの物語4作品! -
江戸時代、八丁堀には町の治安を守る武士達の屋敷があった。黒咲家は奉行所内で身分の高い与力(よりき)のお家柄。
赤子の頃、八丁堀に捨てられこの家に拾われた藤之丞(ふじのじょう)は、育ててくれた家族への恩返しを生きがいに過ごしていた。
義兄の蒼一郎への恋心を抱きながら…。一方、蒼一郎もまた義兄弟という立場によって長年苦しんでいた。
そんなある日、見知らぬ男が現れて──!?色恋に不器用な義兄と健気な義弟による一途な恋の物語──…。
オリジナル同人誌、68P。第1話は全年齢対象。 -
ようこそおいでませ、ここは驚異の部屋。あなたは×××人目のお客様です。
「ようこそおいでませ、此処は驚異の部屋。貴方は記念すべき××××人目のお客様です」
十九世紀末、ヴィクトリア朝倫敦。
パブの帰り道で酔い潰れ、目が覚めたら見知らぬ場所にいた。貴方を歓待するのはこの上なく笑顔が胡散臭い、天使のような美少年。
少年は自らを学芸員(キュレーター)と称し、前後不覚の貴方に身の上話を迫るのだが……。
(ファンタジー/歴史/主従/貴族/無理矢理)
表紙:SiC9.5(@SiC9_5)様 -
文学における芸術性を追求した文豪・谷崎潤一郎が描く耽美、官能、幻想、フェティシズム的情痴の世界。犯罪心理・探偵小説の先駆けでもある傑作犯罪小説とあわせ24作品を収録。
●目次
<情痴小説>
少年
幇間
麒麟
魔術師
富美子の足
青い花
一と房の髪
日本に於けるクリップン事件
刺青
悪魔
悪魔続篇
憎念
秘密
青塚氏の話
蘿洞先生
続蘿洞先生
<犯罪小説>
白昼鬼語
或る罪の動機
人魚の嘆き
私
途上
前科者
黒白
柳湯の事件 -
【第1話 お犬様異聞】町医者として働く闇斎の裏稼業、それは強きをくじき、弱きを助ける必殺仕置き人!!町娘を慰み者にする不埒な奴らは絶対に許さない!
江戸を舞台に繰り広げられる裏稼業マンガ、開幕! -
2・26事件――昭和11年2月26日未明、霏々とふる雪を軍靴で踏みしめて、昭和維新の名のもとに特権階級打倒をめざす陸軍青年将校が、1400余の兵をひきいて蹶起した。この「叛乱」は、陸軍における統制派と皇道派の派閥争いが、ついに軍の指導権争いとなって、皇道派・相沢中佐の永田軍務局長斬殺事件に発展し、やがてこの雪の朝の悲劇を迎えるに至る。その経緯と事件の過程を、世評高い「昭和軍閥」の作者が、その抱懐する歴史的社会小説の立場から資料を駆使して、政治の腐敗、軍部の政治関与、青年将校の苦衷とその誤算を鮮烈に描く。直木賞受賞作品。
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心をこの世に残しつつ死の際に立った男が愛する女と交る――と、ひと月後にその女胎を裂いて男は再誕する。妖異凄絶の忍法「魔界転生」! 血風の中に甦る剣鬼たちは天草四郎を筆頭に、曰く宮本武蔵、荒木又右衛門、柳生宗矩、柳生兵庫、宝蔵院胤舜、田宮坊太郎。背後でこれを操るは天草の乱に敗れた森宗意軒と、そして由比正雪。 彼等は紀伊大納言頼宣を唆かし、徳川の天下を潰乱に導くべく、魔人と化した「転生七人衆」を紀州に送り込んだ。これに対決しうるは隻眼の剣手、柳生十兵衛あるのみ。妖雲は腥気をはらみ、十兵衛を窺って紀州から柳生の庄に迫った。全3巻、痛快忍法小説。
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出羽の浪士・清河八郎は一介の剣客ではなく、政治的野心の熾烈な機略家であった。安政6年、江戸は神田お玉ヶ池に堂々と「文武指南所」の大看板を掲げたほどの豪の者だったが、郷里で17歳のおり隣家に娼婦を招くなど、34年の生涯は不羈(ふき)奔放なところがあった。――文久2年11月、幕府の政事総裁・松平春嶽に当今急務三策を上書して、浪士組成立の端緒をつくった清河八郎が、京師にのぼって攘夷を画策、江戸帰還後も浪士組の隠然たる黒幕として、向背つねなく、攘夷の勅諚を奪還せんとして、幕府の浪士抑圧の策におちいり、仆(たお)れるまでを描いた「浪士組始末」他8編。
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『江戸群盗伝』の続編。将軍家斉の御落胤雪姫と所帯をもった梅津長門は、読本の人気作家となっていたが、ある日、北町奉行の遠山左衛門尉に見込まれ、因縁の相手が絡む事件に巻き込まれる。隠された財宝、引き起こされた殺人、雪姫とよく似た娘……謎は深まってゆく。『眠狂四郎』に先立ち書かれた美貌の剣士、梅津長門の剣が冴える痛快時代小説。
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紂王に愛された「妲己」、項羽と生きた「虞美人」、高祖劉邦の亡き後、呂太后に責め殺された「戚夫人」、処女のまま花神となった「張淑君」、辺境に嫁いだ「王昭君」、中国史上唯一の女帝「則天武后」、玄宗皇帝の寵姫「楊貴妃」、復讐と恋の狭間で苦しんだ「凝香児」、芳艶な10代の少女「費美人」、紫禁城で権力をほしいままにした「西太后」。愛欲と陰謀と怪奇渦巻くロマンス。10人の中国美女の伝説。
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公爵・近衛文麿は、昭和15年7月に組閣の大命をうけ、第二次近衛内閣を組織した。陸相は東条英機、外相は松岡洋右であった。この時から、近衛文麿の悲劇が始まる。三国軍事同盟の締結で大陸戦線は膠着し、日米交渉は暗礁にのりあげ、近衛はグルー大使と会見する。それは近衛個人の悲劇にとどまらず、日本の悲劇に他ならない。日本近代史における近衛の演じた役割はあまりにも大きかった……。この「太陽はまた昇る」は、戦争か平和かの岐路に立って悩む近衛を中心にして、しだいに軍閥の掌中におどらされてゆく日本の姿――第二次大戦を軸とした日本の近代史――を描いた、上下2巻の長編歴史小説である。
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総髪、無精髭、古着を着流した姿でも、その品位を隠せぬ謎の浪人。腰には香木刀を帯び、えもいわれぬ芳香をまとうその男、巷では遊太郎と呼ばれている。上州で女親分お葉を助けた縁で、一家に身を寄せた遊太郎。身の回りの世話をしてくれるお夕に思慕の念を抱くものの、心中からは病める剣鬼、平手造酒の妖気を帯びた気魄が消えず……。1959年市川雷蔵主演映画の原作、長編時代小説上下巻。
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南総の名家・里見家の二男・弥九郎時蕘(ときたか)は、生来の非力で、うつけ者とそしられたが、14歳で、里見家十三将の筆頭・正木氏を継いで、安房南条の鳥山城主となるや、突然変異で、鬼神のごとき膂力(りょりょく)を発揮して勇名を駛せるが、神通力を喪失したときは、元の非力者に還ってしまい、大正16年、土岐頼春との合戦にはぶざまな敗戦をしてしまう。だが、翌年の合戦には鬼神のごとき膂力を恢復して、一人で50余人を斬って捨て、天下に剛勇ぶりを知られる。……秀吉小田原攻めのかげに盛名を失った里見一族の狂い咲き、正木大膳亮時蕘の数奇な半生を描いた「奇蹟の武将」ほか、珠玉の時代小説集。
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桑名藩十万石・松平下総守直正(ただまさ)の世子に生まれながら、生後まもなく怪盗百夜の弥吉の反抗的悪戯から、身投げ女の赤ん坊とすりかえられて育った左右吉は、生来の利発さと度胸のよさで、思いもうけぬ人生経験を豊富にする。日光東照宮の修築をめぐって、苦境に立つ桑名藩の側頭役・奥町丹左衛門の苦衷と、世子誘拐を策する公儀目付・竜道寺源五郎の執拗な魔手と、公儀隠密群の暗躍。市井の浪人・太郎左と名のる若年寄・小笠原相模守の隠密・武四郎は、怪盗百夜の弥吉から左右吉の出生の秘密を打ち明けられて庇護するが……。意表を衝く結末にいたる奇想天外な左右吉の度胸っぷりを描く巨篇。
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女人禁制の誓いを破るとき、飛騨忍法は破滅する――乗鞍丞馬は、天人の如きお美也の美貌に触れたとき、奔り湧く恋情に忘却すべからざるこの戒めを忘れた。彼の幻法は瞬時にして枯死し、宗像主水正の豪剣に左腕を断ち落とされた。以来、宗像家の忠僕となった丞馬が、再び忍者として立ったのは、主水正が闇を縫う銃弾に斃れしゆえ。いま、飛騨忍法は甦った! 夫の仇討ちに京へ旅立つお美也を助け、丞馬は飛騨伝来の「五幻の術」で銃口の前に身を挺する。――かくて4年、最後の敵に対したとき、死を賭けた彼が、お美也への愛慕を籠めた秘法「死恋幻法」の凄まじき美しさ。
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中仙道の首駅、武州下板橋宿の伝馬継問屋場をとりしきる梅谷六兵衛親方に、縄張を奪われた土地の貸元・久良蔵は、六兵衛が博徒の名のりをあげる花会に用意した金の一部を奪って、信州へ逃げた。3月後、上田生まれの幸太郎は、渡世の仁義で、失意の久良蔵親分に託された金を、根岸は御行の松の近くに住む久良蔵の妾・小芳に届けて、小芳を下板橋の乗妙寺まで案内する。翌日、小芳は未練気な旦那に別れて、幸太郎に根岸へ送られる途中、月明りで幸太郎の横顔に7年前のある夜、自分の一生を狂わせてしまった闇の男の面影を見出す……。渡世人の非情さを描く「修羅長脇差」その他。
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鏡心明智流・桃井春蔵の道場に居候して、天才剣客と謳われた上田馬之助ほど、孤独に徹した剣客も稀れである。旗本小普請の伜で、生来の読書好きで竹刀をとったこともなかったが、13歳のとき母と密通していたい井蛙流の平井利兵衛に父を討たれて、父の遺言で母をその場で斬った瞬間から、虚無に生きる人間となり、13年後に漸くめぐり会った仇敵が中風で半身不随の病床にあるのを見て、さらに孤独が深まったのである……。道場破りで流浪しながら、島津斉彬の面前で魔技に等しい業を披露した上田馬之助の異常な天才ぶりを描いた「孤独な剣客」ほか、評判の時代小説集。
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厩橋の領主・小野田義政の帷幄にあって、主家の興廃を双肩に担った堀内甚左衛門の娘・小笹は、内祝言したばかりの夫、北条氏の密使・鹿野門三郎に父を暗殺され、しかも妊ったのを知って、復讐の鬼と化す。一夜、上泉伊勢守信綱に微笑剣の極意を授けられると、巡礼に姿をやつして小田原の城下をめざす。戦国乱世の折から道中の掟はきびしく、女ひとりの旅を怪しむ男に微笑をみせて身を委ねながら、女夜叉となって懐剣に男たちの血を吸わせてゆく……。目的のためには手段をえらばぬ女の残酷さと、女の性の哀しさを描いた「微笑剣」ほか、8編の傑作を収めた時代小説集。
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下野国の家老と奥役の争いが引き起こした「異変助太刀記」、塚原卜伝の逸話「一の太刀」、赤穂藩主の世襲問題に端を発した仇討ち「乱闘・高野街道」、安南国へ旅をした船の乗組員の記「異説おらんだ文」、天正遣欧少年使節・中浦ジュリアンの生涯「美しい日本の少年」、美濃の蝮の奸計と出世「斎藤道三残虐譚」、浪士組結成以前の若き日々「清河八郎」。代表作「眠狂四郎」の連載開始と同時期に書かれた柴錬初期の鮮烈な時代小説集。
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ペルリ来航から10年後の元治元年、英国留学から帰った志道聞多と伊藤俊輔は、英艦バロッサ号で長州へ戻り、攘夷論者に対して開国を主張し、馬関戦争の勃発と、京都での敗戦に苦慮する藩政府を説得し、高杉晋作とも協力して、屈辱的な条件にもめげず、講和への道をひらく。バロッサ号の通訳アーネスト・サトウとドクトル・ブラウンは、幕府の開国主義が見せかけの進歩主義にすぎず、一見反動的な長州の排外主義の中に、真の進歩主義が潜んでいることを理解して、二人を支持する。明治維新の大業をなしとげた青年たちの理想に燃える姿を作者・林房雄が心熱こめて描いた傑作歴史小説。
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母の形見の印籠1つを抱いて江戸へでてきたお柳には、正体のわからない、不吉な影がつきまとっていた。大事な印籠は僅かな隙に盗まれ、折角きまった奉公口も次々とこわされ、千住の宿場女郎に身をおとす破目となった。――見えない、呪(のろ)いの糸が、お柳を縛っている。もし、町同心・水木半九郎に夜釣りの道楽がなかったら、お柳はとうに死んでいたろう。半九郎の鋭いカンは、暗闇に嘲笑う覆面の武士の正体を見破った。彼の名は、阪田権太夫。町奉行・大岡越前守に不敵な挑戦を宣し、江戸を恐怖の巷(ちまた)に落とす男。越前守の弱点――恋の過ちを衝くだけに、名判官の苦渋は深かった。<上下巻>
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桔梗の紋所の着物を着て夜に徘徊する若衆の正体は? 将棋の駒と秘文書に秘めし、鄭成功の遺した財宝の謎。異様でサディスティックな性的衝動に駆られた男が築き上げた王国と宮家の血を継ぐ姫との対決の結末は? 翻弄されながらも、亡き母が遺した笛と秘曲を吹いて、秘宝に……。<上下巻>
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赤穂浪士が仇討ち後、死をたまわって14年。いまだに泉岳寺の辺りに、大石内蔵助(くらのすけ)が出没するという。駿河屋小町と評判のお京も、たしかに大石を見た。いや、大石に狙われたのだ。小日向主水(もんど)を婿に迎えた夜、お京は誘拐されてしまった。ただ、奇怪はそればかりではない。播州浅野家縁故の女性が、あいついで殺されている……。なぜか? 大岡越前守の懐刀(ふところがたな)水木半九郎も手をこまねくばかりだった。だが実は、浅野家の瓦解前後、奥方をめぐって何か事件があったのだ。瓦解によって門外に出た「将監闇日記」の秘密。竜宮と於菟(おと)姫と浦島、塩売り吉次、幽冥庵など、不可解な謎が半九郎の心を迷わせる……。<上下巻>
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身寄りのない自分を育ててくれた叔父の墓参りにでた美奈は、その近くの梅屋敷で、見てはならぬ情事を見てしまった。白昼の悪夢のごとき光景! だがそれがモトで、美奈は水死……いや、殺されたのであった。恋人・長谷川多聞の驚き! 多聞は狼狽して、水木半九郎に助けをもとめた。半九郎は、いま売出しの町方同心である。しかし、半九郎が真剣になればなるほど、複雑な難事件であった。今様吉田御殿と騒がれる鷹取屋敷の椿の方、謎を秘めた紀州家の奥、幸うすい千世姉妹、闇を跳梁する頭巾の女、そして半九郎が最も頭を痛めたのは、上司・大岡越前守の疑惑の行動だった! <上下巻>
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安永年間の江戸、ある日、奇人の蘭学者・平賀源内ご自慢の舶来遠眼鏡に映し出されたのは、妖艶な裸の女性がむごたらしく殺される場面だった。死体につけられた「死人詰」という一風変わった詰め将棋の図を手がかりに犯人捜しが始まるが、やがて捕り手の柳造が、次にはその娘も残忍に殺され、二人にもまた、同じ「死人詰」図がつけられていた。源内の弟子で柳生流の達人・高島春作は、江戸を揺るがす連続猟奇殺人となったこの事件に、彼を慕うお千代とともに巻き込まれていく。伝奇小説の産みの親が描く時代ミステリー長編、映画化もされた傑作。<上下巻>
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天保13年9月、江戸を襲った台風の日、怪盗・影丸が脱獄した。江戸城内、大奥にまで侵入した剽盗だけに、奉行所の召喚状をすりかえて脱獄する、前代未聞の牢破りだった。同じ日、名与力・松並白亭の養女・小夜も何者かに誘拐された。そして、白亭と配下の同心・志賀三平は、この2つの怪事件を結ぶ謎に立ち向かう。不敵にも影丸は、「目指す相手は八丁堀!」と、かれらに挑戦してきたのだ。だが、目明し伝六、紋十郎ら悪党の名は浮かんでも、当の影丸は神出鬼没。しかも事件の背後には、将軍家継嗣をめぐる暗闘までも絡んでいる……。著者が秘材を傾けた本格派時代物推理の妙。<上下巻>
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江戸の謎といわれる笠松屋敷に奉公した孤独の美女・お信乃は、偶然にも禁制の離れをのぞいてしまった。世にも怖ろしい光景が、お信乃の眼前に展開する。妖気をはらむ屋敷の主(あるじ)笠松半太夫とは何ものだろう。さらに、彼をうかがう若い素浪人、怪童、乞食大名、女忍者との激烈な争いは? 事件の一切の鍵は、伝説の秘境・まぼろし谷と、そこに住む霧姫さまの上にあった……。<上下巻>
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極悪非道の金山奉行・大久保石見守長安の配下の忍者・いの字や浪人・兵馬と戦う、正義の剣士・桜井進太郎。信玄の隠し金山をめぐる欲と欲のぶつかり合いと、武田勝頼の妻・月姫の謎とその孫に迫る毒牙。
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毛利家の城奥ふかく「客人」として扱われている姫君・也々さまの救出こそ、速水茂平次の悲願だった。秘策をこらして一度は成功したのに、姫の姿は瀬戸内の島影に消えた。誰の仕業か? 茂平次がシャムに使した時から影のようにまつわりついている奇怪な党派の首領・甚吾の妨害なのか。知香と名のる野性の美女の正体も判らぬ。が、茂平次は決然と島に乗りこんだ……。実は、一触即発の豊臣・徳川の対立をまえに、鉄砲・火薬あつめに暗躍する一派にとって、也々さまの生いたちには、貴重な財宝をさがすカギが秘匿されているようだ。姫は何者の手中に……。<上下巻>
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沼田藩・真田家の奥深く、「お黒の森」に幽閉されて育った、雪姫に秘められた謎。雪姫に懸想した当主・信明が捨てた春姫が、身中に育てる邪悪な心の結末は? 雪姫派と春姫派に二分された真田家を巡る、家臣軍団と凄腕忍者たちの抗争。「雪姫の幸あれかしと黒姫の」の下の句に隠された謎を明かす鍵とは……。<上下巻>
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肥前唐津藩の元御馬廻役・松村金太郎は、今では突っかけ草履の小粋な兄さん、人呼んで「わざくれ橋の金さん」だ。武士稼業はすっぱりやめてはいるけれど、実は、主君・小笠原長行の内命を受けて、ひそかに藩のため働いている……。ある春宵、将監橋の上、唐津藩の内紛で長行の反対派にまわり、藩侯の里方・信州松本藩と手を結んで、藩論を朝廷方に傾けようと企む奸人で、義兄の仇でもある周施方・長谷川番作をバッサリ。ーー粋でいなせな金さんが、同じ脱藩・小南敬助らと協力、小笠原長行を扶けて東奔西走の活躍。剣雲、侠気、哀恋が織りなす、子母澤寛会心の幕末傑作長編! <全3巻>
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落城後に捕らえられ、磔に掛けられたうえで息絶えるまで犯されると決まった姫君だが……
ヒロイン戦記番外編(巻数99)
※この作品は、以前に『二次元ドリームマガジン:キルタイム・コミュニケーション社』に掲載された作品に責めシーンを加筆したものです。
(1万9千文字→2万3千文字)
粗筋
城主の長男と婚約を交わしている隣国に攻められて、城を落ちる母と姫姉妹。
敵に発見されて母は殺され、姉姫は槍の腕が立つばかりに何人も敵兵を殺して恨みを買ってしまう。
城主、すなわち婚約者の父親に犯されて、処刑までのあいだ妾として扱われる。
正妻の嫉妬にいじめられたあげく、姉姫の処刑方法は息絶えるまでの肉槍突きと決まった。広場で磔に掛けられて、朝から晩まで、息絶えるまで犯され続けるのだ。妹姫を身代わりにすると脅されては、自害もできない。
……ご安心ください。ハッピーエンドです(多分)。
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著者長年の実地調査を基に、幕末の風雲狂乱の渦中にあって誠心一徹の生涯を貫いた男たち。近藤勇、土方歳三、沖田総司らの人間像を描破、新選組の全容を史実の壁に彫り刻んだ子母澤寛の代表作ーー幕末、江戸幕府の浪人対策の一つとして結成された浪士組は、本拠を京都・壬生に置いて、禁門警護の任につき、市中見廻りの役に当たった。勤皇か佐幕か、開国か攘夷か、国論はまっ二つに割れ、世はまさに日本国あげての動乱の時代であった。この時期、幕府への至誠一徹、暗殺剣の名をほしいままにし、尊攘志士をふるえあがらせた「新選組」の隊士たちは、その青春をいかに生き、その命と魂をいかに燃焼させたのか……。著者みずから長期にわたって新選組所縁の地を訪ね、あるいは古老の談を聴取して得た記録を基に、新選組結成から最後までの真のすがたを史実の壁に彫り刻んだ会心の力作。
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練塀小路の河内山宗俊、天下の直参、お数寄屋勤めのお坊主である。ばくちは打つ、ゆすりはする、悪い野郎の肩は持つ、病気と届けて城へも登らず、肝っ玉の太さは天下一品。11代将軍・家斉の治世、賄賂が物言い、奸臣のさばる腐った巷で、悪には悪を、弱い者には情けをと、直参の威光を利用して、胸がすくようなやりたい放題。子母沢寛の名調子が心地よい、痛快時代小説。
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各流派には、それぞれの奥儀がある。一刀流「青眼崩し」、柳生流「八重垣」、知心流「雪柳」、天心独明流「無拍子」など、各流の秘太刀を生み出す剣豪の、妖気ただよう決闘を描く、五味康祐氏の傑作。
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