右隣に家族と住んでいるあつ君。10歳年上の28歳なのに、まだ大学に通っていて、外国のお城の研究をしている。ちょっと天然パーマぎみで、子供みたいな赤いほっぺ。勉強ができそうな感じじゃないのに頭がいい。でもガリ勉タイプというわけでなく、水泳とサッカーで鍛えたしまった体をしている。小さい頃からあつ君を好きだった舞は、両親のいない隙に、2人きりになるチャンスを手に入れた。舞の思いを知って、結ばれようとする２人の前に突然現れたのは……！

24歳になった舞は、大手N社の企画部に所属している。街中で突然声をかけられたのは、６年前、舞の前から逃げるように去っていったあつ君だった。あつ君は、舞の意外なキャリアに驚くが、いい女になって、いつかあつ君を悔しがらせたいと努力してきたのだ。あつ君は、「２人きりになろう。それであのときの続きをしよう」とラブホテルに誘ってきた。お互いを激しく愛撫しあう２人。ところが、舞の言った一言であつ君の手がとまり……。

マジメな徹との結婚式を控えているのに、舞の気持ちはざわついている。意を決して向かったのは、とある学習塾。講師の加藤敦也を呼び出した。40歳になったあつ君だった。あれから舞もいろいろあった。会社も辞めたし、１回結婚にも失敗した。それ以上に、あつ君はなんだかひがみっぽくなっていた。バイトをしてお金がたまると、海外にいって遊んで暮らしているという。そんなあつ君に、なぜかキスをしてしまう。12年にわたる、舞の恋の行方はどうなっていくのか？