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俺たちの溜まり場に、冴子という女が出入りしていた。冴子は、もともと友人の長田が出会い系でゲットした女だった。それを俺たちの溜まり場に連れてくるようになって、たちまちみんなの冴子になってしまった。溜まり場といっても、俺の家の離れで、俺はそこで寝起きしていた。ドアに鍵をかけていないので、いつでも友人たちが勝手に入って使っていた。中には、カップルでやってきてラブホ代わりに使う奴もいたけど、その代わり覗かれても文句は言わせない。仲間内なら、いつでも誰でも部屋に入っていいのがルールだからだ。ある日、俺がひとりでいたら、長田が冴子を連れてやってきた。冴子は美人だから、見せびらかしに来たんだ。長田はそんなにモテる奴じゃないから、どこで知り合ったか聞いたら出会い系だと答えた。「今度彼氏のいない友達連れて来てよ。こっちも彼女いない奴がいるから」冴子に言うと、「わかった。今度連れて来るね」と言ったので、それから楽しいエピソードがたくさんできたんだけど、その話は次の機会にしよう。話は戻るけど、長田が冴子を連れてきて、俺と３人で宅飲みすることになった。ビールを飲み始めて、気がついたら12時をまわっていた。当然電車なんかない。というか、あいつら最初から泊まるつもりで来てたと思う。布団を敷いて寝る準備をしていたら、冴子が背中を向けてウェットティッシュで体を拭き始めた。シャワーは母屋にしかないから、こんな時間に使ったら、うるさいと親に怒られてしまう。