私は同居中の義父とセックスしてしまった。五月だというのに、初夏を思わせる蒸し暑い日だった。義父と同居したのは半年前、夫の啓太と結婚したときからであった。義母は数年前に亡くなっていたので、義父がひとり暮らしになっては不自由だろうと、私のほうから提案して同居を決めた。義父は五十代だが髪に白いものがある以外は若々しく見えた。若い頃空手で鍛えた体はいまも無駄な肉がなく、メタボ気味の夫とは対照的だった。初めてこの家に招かれたとき、普段着でくつろぐ義父の引き締まった体に目を奪われた。義父への思慕は、このときから始まったといっていい。その想いは日ごとに増していったが、それを表に出すことはできなかった。絶対にかなわぬ恋であった。私は義父のそばにいられるだけで幸せなんだと言い聞かせていた。ところが、意外なことから事態が急展開する。私が同居するようになってから、土曜日は義父と夫と三人で宅飲みすることが恒例となっていた。最初は私の歓迎会として開かれた食事会であったが、それが定着して毎週の飲み会となった。土曜日になると、私は飲み会のつまみを作り始める。料理が好きな私は、前日からメニューを考えて張り切っていた。何が出るかはその日のお楽しみで、義父にも夫にもメニューは教えない。それがかえって好評で、二人は子供のようにわくわくしながら料理ができるのを待っていた。私が料理を作っている間に義父と夫がビールや焼酎を買ってくる。気のきかない夫は私の好みなど考えもしないが、義父は私がスパークリングワインが好きなのを知っていて、必ず買ってきてくれた。その日、私は義父の好きな八宝菜や唐揚げを作り、枝豆や冷奴も用意して飲み会が始まった。「うまそうな匂いだ」テーブルに並んだ料理を見て義父が目を輝かす。料理教室に通ったこともある私の腕前は好評だった。義父にほめられたくて、私は料理の本を買ってレパートリーを増やしていった。土曜日の飲み会は、私の新作料理の発表会のようであった。
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