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『桂木レイカ(文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~1件目/全1件

  • あの指の感覚が忘れられないの・・・

    高木みずえは、結婚して八年の主婦。
    夫・晃との体の関係は既になかった。
    ある日、みずえはカルチャーセンターの仲間たちと飲みに行って帰りが遅くなった。
    最終電車に乗り込んだみずえは、シートに座ると眠り込んでしまう。



     駅のホームは最終電車の到着を待つ人間でごった返していた。
     駅員のアナウンスが電車の到着を告げ、車内が人で溢れんばかりになっている電車が、けたたましくホームに滑り込んできた。
     みずえは辟易しながらも、仕方なく社内に乗り込んだ。

     混みいった車内は、冬だというのに蒸し暑ささえ感じさせ、乗客の嫌悪感を増長させる。
     みずえは、電車の窓から通り過ぎる夜の明かりをボンヤリと見ながら、先ほどの理恵の言葉を思い出していた。
    『恋に時めいていた頃か・・・晃だって最近私のこと全然相手にしてくれないし・・・誰かいないかな・・』

     無意識に出会いを求め、みずえは何げなく視線を横にずらす。
     すると、たまたま目があったサラリーマンが愛想笑いを返してきた。
     その笑顔に現実に引き戻されたみずえは、目を逸らし溜息をつく。
    『ありえない・・』

     電車は、みずえの無意識の欲求を嘲笑うかのように、警笛を鳴らしながら夜の町を突き進んだ。
     電車が終着駅に近づくにつれ、あれだけ込み合っていた車内も人がまばらになっていった。
     ようやく座席に座ることができたみずえだったが、アルコールと電車の揺れに心地よい眠りに誘われ、いつの間にか熟睡してしまっていた。
     だが、みずえが寝静まるのを待っていたかのように、隣の席に一人の若い男が移動してきた。
     空席が目立ち、わざわざ他人と肩をすり寄せあう必要など全くないのにも関わらずだ。
     男の目はみずえに釘づけで、まるでみずえが熟睡しているのを確かめているようにも見える。
     男は周りに目を走らせ、こちらに向いている視線がないかを確かめる。
     そしてそれが無いことを確認すると、ゆっくりとみずえの膝に手を伸ばしていく。 
     男の手は、みずえの膝から太ももを撫でるように動く。
     その行動は次第にエスカレートし、男の手は、みずえのスカートの中へ・・・・・。
    ―――続きは本書で。


    ■目次

    ・一 すれ違いと出会い

    ・二 追憶と欲望

    ・三 再会と暴走

    ・四 不倫と隠せぬ想い

    ・五 背徳 終焉

    ・六 再生と思い出

    ■監督 久保寺和人
    ■主演 桂木レイカ
    ■ノベライズ著者 雨澤秀美

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